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戦後の日本の食事の内容も生活も、昭和40年ごろより大きく変化をし始めてきた。主食のご飯が減り、肉類などの動物性食品を多く食べるようになりました。
つまり、食事の内容の欧米化は、炭水化物の摂取量を低下させて、動物性の脂肪やたんぱく質の摂取量を大きく増加させるようになりました。
その結果、戦後の復興期からずっと死因の1位を占めていた脳卒中が、食生活の欧米化に伴い昭和35年を境に、減り続けて、昭和56年には、がんに抜かれ、昭和60年には、心臓病にも抜かれてしまいました。
食生活の変化に伴い特に昭和40年ごろから、心臓病が急激に増加して、現在では、がんについで死因の第2位を占めるようになっています。
欧米人の食生活は、肉などの動物性食品を多くとっていて、全体のエネルギーの中で、脂肪の摂取量が45%と、極めて多く、炭水化物は、40%そこそこと少ないという特徴があります。
そのため、欧米では、死因の第1位は、がんではなくて、心臓病が占めている国が多くなっています。
動脈硬化を防いで、心臓病にかかりにくくするのには、血液中の脂肪が増えすぎないようにしなければなりません。
肉類などの動物性脂肪には、動脈硬化の主犯とされているコレストロールだけでなく、血液中のコレストロール濃度を上昇させる作用を持つ、飽和脂肪酸が多く含まれています。
一方、植物性脂肪には、コレストロールの濃度を低下させる多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。
それと同時に、この動物性脂肪と、植物性脂肪との摂取バランスを1:1もしくは、1:2ぐらいに保つことが重要になってきます。
というのは、植物性脂肪をとりすぎても、動脈硬化を促進してしまう結果にもなります。
魚に含まれる脂肪は、多価不飽和脂肪酸が多く含まれていますので、動物性食品でありながら、脂肪の分類では、植物性脂肪の側に入ります。
特に、鰯や鯖には、IPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった多価不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。
これらは、血液中のこれストロールや、中性脂肪の濃度を低下させる働きが強く、しかも、動脈硬化を促進させるとされているLDL−コレストロールだけが少なくなるという特徴があるので、心臓病の予防にはうってつけである。
また、IPAやDHAには、血液をサラサラにして粘り気を少なくする働きもあります。
これにより、血栓が作られるのを防ぎ、心臓病の予防に結びつくわけです。
また、食生活の欧米化に伴って減ってきているのが、植物繊維の摂取量です。
植物繊維は、腸の中のコレストロールから作られた胆汁酸を吸着して対外に排出してしまいますので、コレストロールの濃度を低下させるのに大きな作用をしています。
それと同時に、植物繊維を多く含む食事は、食後の血糖値の上昇を抑えることもでき、肥満を防止できます。
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